ファン異音もここ数年障害案件が増えてきたように思える。筆者自身ファン異音の主な原因はノートパソコンの軽量化が大きいと考えている。軽量化により各パーツの強度低下を生じさせている。一方でパソコンの性能も向上し続けており、正比例するかのように発熱量もアップしている。

高温が続くと熱暴走や不具合、または故障の原因になるため、発熱量を抑えるためファンの重要性が一層と重要性を増している。たがしかし、却ってファン異音障害が目立ってきた。

ここで紹介する「ファン」とはヒートシンク一体型ファン、またはヒートシンクに隣接している単体ファンのことである。端的に言うとヒートシンクとファンが個々に別々のパーツになっているのかいないのかの違いである。

ファン異音の主な原因には

  1. ファン
  2. マザーボード
  3. 使用者による過失

である。一昔前までは経年劣化が原因でファン異音が発生するケースが多くみられたが、ここ数年筆者が感じていることは3の「使用者によるファン障害」が増えてきたと感じていている。つまり、軽量化によりノートパソコン筐体の強度が落ち(メーカーによる)たこと、片手で持てるぐらいの軽さになったことだ。特に社内外で持ち歩くさい、持ち方によっては(実際にノートパソコンのどこにファンがあるのか不明なため)ファンが変形するぐらいテンションを高くなる。テンションが高いとファン軸(軸受け)もしくはファン筐体が少し変形し異音の要因となる。

最近のファンはカバーや羽根が非常に薄く、軸が細いのでわずかな圧迫(テンション)がかかることですぐに歪む(変形)ことがある。特に羽根とカバーの間は数ミリ以下の空間しかないため、ちょっとした羽根やカバー等の歪みでお互いがぶつかりあい、異音が発生する。筆者がファン障害で対応するケースの約半数はファンの羽部やカバー、もしくは軸や軸受けが水平でなくほんの少し歪んでいたり傾いていたりする。

これは、使用者側が優しく持ち歩いたり、ユーザーマニュアル等をみることで十分回避することが可能だ。次にファン障害の多い原因に「オンライン会議ソフト」の利用だ。コロナ禍以降利用者が急激に増加したとともにファン障害も比例するかのように増加しているように感じている。

現時点でのオンライン会議ソフトは電力を多く消費し且つ発熱量も大幅に増加する。人によっては一日中利用しているようだ。そのためファンが休むことなく高速回転をしていることが経年劣化を早める要因の一つであると言える。

さらに最近のファンはグリス不足か低品質グリスを使用しているため、激務(継続高速回転)に耐えつづけるような設計・構造になっていない(部品メーカーによる)。

回避策としては

  • 持ち方の改善
  • 放熱促進
  • ファングリスの塗りなおし
  • ファンの歪み(変形)を調整

することが考えられる。放熱促進とは、「放熱箇所に障害物を置かない」「ファンを掃除する」「パソコンスタンドや冷却台の導入」などが挙げられる。ファンの掃除やファングリス、ファンの歪み調整は自己責任にはなるが、動画やサイトで調べ実行することが可能である。

上記ではノートパソコンに焦点を当てたが、デスクトップになると電源ユニットやグラフィックボード、システムファンなど複数のファンが回っているため切り分け作業が必要になってくる。

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